2007 年
10 月
10 日
カテゴリ:活動報告
このままでいいの?日本の食糧自給率
〜わたしと地球がつながる食べ方〜
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昨日、東京YWCA武蔵野センター主催の学習会に行って来ました。講師はNPO法人コミュニティスクール・まちデザイン理事長の近藤恵津子さんです。 初めは身近なメニューから「お買い物ゲーム」をし、その食材の輸入量第一位の生産地を地図で確かめました。おなじみの人参・玉ねぎ・じゃがいもからトマト・きゅうり・レタス・海老・豚肉・牛肉などの食材を、どの国から一番たくさん輸入しているのかをグループに分かれて考えました。中国からの輸入が一位のものとして、人参・玉ねぎ・そば・キャベツ・イカ。アメリカが一位のものは、じゃがいも・米・レタス・小麦粉・豚肉・レモン。韓国が一位のものトマト・きゅうり・なす。ブラジルは鶏肉(鳥インフルエンザの影響)、ニュージーランドは、かぼちゃ・バター、オーストラリアが牛肉。 この結果から何がわかるのでしょう。私たちの家庭の食材は圧倒的にアメリカ・中国に頼っており、食の問題で危機感が高まっている中国からの輸入量はまったく減っていないとのことでした。私たちが日頃スーパーで買い物をしているとき輸入食材といえば、メキシコ産のかぼちゃやアメリカ産のブロッコリー、オーストラリア産の牛肉などがせいぜいです。多くの輸入食材は加工食品や外食産業など直接目に見えない形で利用されているそうです。全ての食料を国内で作るためには、現在ある日本の農地の2.5倍以上必要だということでした。 食材を輸入するということは運ぶ距離が長いほどエネルギーを使うことになります。フードマイレージ(トンキロメートル)=食料輸入量×運ぶ距離の比較では日本が世界で一番高く、二位の韓国・三位のアメリカの2.5倍もあります。 日本の自給率はカロリーベースで39%、40年前と比べると農業人口は1/5、農地は長野県一県分減っています。 抗生物質の使用量が日本では病院関係で500トン、家畜で900トン、魚で200トン、農家で100トン使われているそうです。最近新聞紙上で野生動物に耐性菌が発見されたとのことですが、この大量使用が原因であることがわかりました。 これからは世界規模で食料争奪戦がおこると言われています。 その例の一つとして、地球温暖化による自然環境の悪化で穀物の安定供給自体難しい状況下のうえに、燃料エタノールにとうもろこしが使われることから日本でも輸入量の多いとうもろこし・大豆が値上がりしています。これらの原因に加えて、安ければ何でもいいとして安いものを買ってしまう消費者の行動と、自動車の輸出や石炭・鉄鉱石の確保をしやすくするため、関税を撤廃しようとしている国の考え方により、日本の食糧自給率は危機的状況にあります。 最後に講師の近藤さんがおっしゃった「消費者としての行動と政治のあり方がとても大切である」との言葉が強く心に残りました。 日本の今後を考えて消費者が喜ぶ安い食料を輸入するために、経済連携協定(EPA)を日本はオーストラリアと結ぼうとしています。輸入農産物の関税をすべて撤廃した場合、日本の自給率は40%から12%に激減すると言われています。(生活と自治7月号より) 「私たちひとりひとりが何を食べるかということで、環境から政治に深く関わっていることを子どもたちに語りかけていれば、世界が変わっていく臨界点(クリティカル・マス)はそこまで来ていると思うのです」という近藤さん言葉に力づけられました。
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