2008 年
2 月
18 日
カテゴリ:活動報告
民主主義をローカルから問い直す
〜哲学者 内山節さんの講演会から〜
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2月8日東京・生活者ネットワークの新春の集いで、哲学者内山節さんの講演がありました。 内山節さんは、哲学者として活躍される一方、群馬県の上野村での暮らしから得た体験を著書に書かれています。全国的に展開する森作りフォーラムの世話役として、自然を守る活動もしていらっしゃいます。暮らしや政治に関する内山さんの分かりやすい言葉が、閉塞的な政治状況を自分自身の問題としてどう関わるかのヒントとなりました。
私なりに講演内容をまとめてみました。
人々はどうして政治に、こんなに無関心になってしまったのだろう?
この原因として民主主義の多数決による制度的なひずみがあります。少数意見の人たちには、自分の意見が生かされないという慢性的な不満が残ります。その上、多数決で決まった権力の正当性に歯止めが利かないしくみとなっています。今までの国政での対抗勢力(労働団体・野党)自体もこのしくみで成り立っており、反対の立場の意見をも反映されないという一般組織内合法性・組織内民主主義による弊害がここでもあります。 それぞれの場面で各個人にとって意思表明の実体がないことから、事実上の白紙委任となってしまいます。個人的な課題解決と投票行動との間に、大きな隔たりが生まれ、政治自体に熱意がもてなくなってしまいます。
民主主義による国民国家という枠組みの中で、地域の自治力は弱まっていますが、現在でも自治のしくみをもつ上野村の例では何か問題がある場合、全員一致で物事は図られる。それは地域の問題は概ね自然が関わる場合が多く、すでに地域の全員に問題意識が共有されている場合が多い。それでもまとまらない場合には、とりあえず代表者が問題を預かり対応する中で、可能性のある解決方法を探り、再び全員で協議し、決めていくというものです。それは自然とともに生きる人々の知恵であり、現在でも村の自治の方法として機能しています。 結びつきの弱くなった現代社会でテーマごとのNPOが皆の合意で物事を決め、課題を共有することで困難な状況を乗り切っていくことが新たな地域自治の要となります。
生活者ネットワークでも議論を尽くして組織決定しています。課題を皆が共有することで、解決に向けての行動を決めていく、この中に自治の基本と政治への信頼感を取り戻していく可能性があります。 改めて生活者ネットワークがローカルパーティーである存在意義を確信するとともに、私たち武蔵野・生活者ネットワークでの情報共有についていっそう努力をしなくては、と思いました。
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