2005 年
8 月
2 日
行ってきました八ツ場ダム予定地(群馬県長野原町)
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武蔵野のおいしい地下水を環境に配慮して飲み続けることが、地域の暮らしの豊かさにつながります。水の質の問題は生活者ネットの大切なテーマの一つです。 東京都は地下水を保有水源量として認めず、ダムを、50年前に作られた計画のまま必要性の変化を考慮せず群馬県に作ろうとしている国の事業に加担しています。私たちの税金を、おいしい地下水があるのに遠い川の水を飲むために使っていいのか、水余りに逆行する無駄な公共事業の最たるものです。 7月の都議選では生活者ネットの重要な政策として、八ツ場ダム反対を訴えてきました。ここまでは八ツ場ダム予定地を実際に見るまでの見解です。 高崎駅から一時間あまり車で山道をたどり若山牧水の愛でた吾妻峡につきました。深い渓谷は水量が少なく、豊かな水を想像していたのでまず意外でした。 八ツ場ダムは吾妻川の中流域に作られるダムです。吾妻川に流入している白砂川は草津温泉の強酸性の水を中和するため一日60tもの石灰をすでに20年間にわたり注入しています。 吾妻渓谷には縄文時代の遺跡も多く発掘され、古代の信仰の対象となっている「丸岩」もあります。そこに代替地の造成、取り付け道路、鉄道の敷設が進んでいます。 浅間山の土砂が堆積してできた谷あいは人の手が入ることでより地すべりの多い地域となり、地元の人々は生活の基盤を脅かされてきました。ダム反対と最後まで地域全体でまとまっていた川原湯温泉も移転が決まりました。しかし移転先での営業や、代替地の購入費用に関しても地元の人の不安は尽きません。 国や県はダムができても景観は守られるとしています。しかし、地域の人が親しんだ古代からの風景を大きく変え、水をためることで地盤はますますもろくなります。また、水質に問題のある水をため、東電に水力発電の保証金を払い、総額8800億といわれているこの事業は本当に必要なのでしょうか。 実際に訪れるまでは、私たちはおいしい水を飲みたいということでダム建設に反対してきました。そして今回ダム予定地に住んでいる住民の方々の50年間に及ぶ苦痛を身近に感じることで、人中心でない日本の政治のあり方に憤りを感じました。
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